大正12年、それはラムネ菓子づくりから始まりました。

現在は石膏メーカーを名乗る私たちも、そもそもはお菓子工場でした。それもラムネ菓子を製造する工場だったのです。ラムネ菓子というのはハイカラなお菓子で、大変人気がありました。特に甘いものに飢えていた当時の日本人に、あの甘酸っぱさがよかったのでしょう。ところでラムネ菓子と石膏は、似ているような気がしませんか。

戦時中の生産規制により、石膏製造工場へ変遷。

第2次世界大戦中、お菓子作りに欠かせない砂糖は配給制になりました。そのためラムネづくりは大変困難になってきました。そこで私たちは、まったく異分野の石膏というものを製造することになったのです。そして戦後の産業発展とともに石膏の需要は安定したものとなり、本格的に石膏製造会社に変遷することになったわけです。

六角チョークのヒットで一時は大繁盛しました。

みなさんは、六角形のチョークをご覧になったことはありませんか。創業時、私たちは「天空馬印」というブランドの六角チョークを世に送り出しました。持ちやすさや置いた時の安定を考えて六角形にしたこのチョークが、一時は飛ぶように売れました。もちろん改良を加えた六角チョークは、今でも商品ラインナップに顔を並べています。

モロッコ産原石から作った石膏は、価値の高い天然品。

石膏の原料は大きく分けると、人口のもの(火力発電所などから副生する石膏)と天然のものという2種類があります。私たちがみなさんにお届けしている石膏には、天然のモロッコ産原石を使用しています。このモロッコ産原石から作られる石膏は、純度が極めて高く、キメも細かく、性能の高い製品です。ぜひ一度、ご利用ください。

数十年のベテラン職人が丹精込めて作った石膏。

当社には“最新”と呼ばれる機械設備はほとんどありません。手作業に依存する部分の多い、昔ながらの方法で石膏を製造しております。その代わり、この道数十年の職人がそろっています。何十年もかけて培ったノウハウをもとに製造される石膏は、きっと皆様にご満足いただけるものと自負しております。ぜひ一度、ご利用くださいませ。

即対応が必要な製品開発なら、当社の得意分野。

差し出がましいことかも知れませんが、もしも石膏に関する新製品開発をお考えならご一報ください。長年のノウハウを駆使して、ご満足いただける結果をお出しします。すべての工程を自社で行っておりますので、特にお急ぎの場合などにお役にたてるかと。また製品の試験・検査などのご依頼も承りますのでよろしくお願いします。

多くの警察では、鑑識用にも使用されています。

石膏の使い途には、私たちが思いもしなかったものもあるようです。たとえば警察では、犯人の足跡や手形などを採る鑑識用に石膏が使用されています。こうした特殊な用途に応じた、特殊な製品(速乾性や精密さが必要な製品など)も私たちは製造しているのです。ちなみに近畿2府3県の府警・県警からご注文頂いております。

建築用、医療用、薬品用、工業用など用途は様々。

石膏というものは、実に様々な分野で使われています。建築用(耐火石膏ボード等)、医療用(ギプス等)はもちろん、自動車のタイヤの型取り用や学校教材、そのほか様々な工業用に用いられています。ちょっと意外なケースでは、食品にも使われていることをみなさんはご存知でしょうか。豆腐の凝固剤ニガリは主成分が石膏なのです。

輸出入、技術指導、外国にも目を向けています。

以前より、韓国や台湾などのアジア諸国を中心に製品輸出、および技術指導を行ってきました。チョークの製造については、早い時期より私たちの技術やノウハウをすっかりそのままお教えしていました。また今後は輸出ばかりではなく、海外ですばらしい商品を見つけて輸入し、みなさんに紹介していければ、と考えています。

若手職人の育成、当社の抱える大きな課題です。

実のところ、当社の社員は若手が不足しています。今しばらくは、熟年の職人が活躍してくれているから大丈夫だと思われます。でも長い目で見れば、やはりそろそろ若手を育てねば。そんなふうに考えています。もし石膏を作る職人になりたい若い方がいらっしゃれば、どうかご一報ください。私たちは、いつでもお迎えいたします。

これから変えていくこと。変えたくはないこと。

私たちは、よりいっそう皆さんのお役に立てる石膏メーカーになりたいと思います。そのためには、研究開発にも力を入れ、新分野の製品を生み出し、よりクオリティの高い石膏を提供してゆきたいのです。そのための努力は惜しみません。しかしおそらく今後も、私たちは石膏という専門分野のスペシャリストであり続けるでしょう。

今後も、丸石石膏をよろしくお願いいたします。

おそらくこの先も、私たちはパッと派手になったり、いっそう地味になったり急激に大きくなったり小さくなったりすることはないと思います。ただ、皆様のお役に立てる石膏メーカーになるための努力だけは惜しみたくないと考えています。当社や当社の製品について、何かお気づきの点がございましたらぜひお聞かせください。